知って安心!前立腺肥大症と前立腺がんの違い

知って安心!前立腺肥大症と前立腺がんの違い

こんにちは。わたくし、いつでも、どこでもトイレがスッキリできる「Mr.ユリナー」です。

どこでもトイレができる集尿器

 

実は、「Mr.ユリナー」は、前立腺がんや前立腺肥大症の手術後の一時的な尿もれ対策に使われる方もいらっしゃいます。

このようなMr.ユリナーをマイトイレとして利用されているお客さんから

「おれは前立腺肥大や」

「おれは前立腺がんや」

「前立腺の手術は放射線でやったんや」

などと、その時の体験談、どんな経緯があって「前立腺がんが見つかったのか」など教えてくれます。

そこで今回は、前立腺肥大症と前立腺がんの違いについて、簡単にご説明しますよ。

膀胱と前立腺の関係

 


前立腺のことを知る前に

前立腺肥大症と前立腺がんは、男性の頻尿症状のなかでは、わりと多い疾患。とくに高齢者に多くみられ、両者とも「前立腺が組織学的に増殖する点」では共通しますが、疾患の定義から、診断方法、排尿症状、治療法などは違いがあります

では、その前立腺肥大症と前立腺がんについて、整理していきましょう。

前立腺肥大症と前立腺がんとはどのような病気か?

あたりまえの事ですが、病名が違う

前立腺肥大症とは

前立腺肥大症とは、解剖学的または病理組織学的な腫大、下部尿路症状、下部尿路の閉塞の要素を様々な割合で含む総称としての病名
いわゆる自覚症状、尿流測定、超音波検査などの他覚所見を総合して診断される疾患。
手術は肥大した腺腫を切除したり、核出したりする。

前立腺がんとは

前立腺がんは、基本的には検査によって悪性所見を証明し、診断される病名
いわゆる生検で診断される疾患。
手術は前立腺、精嚢を含めて全て摘出する。

膀胱を大切に

 


前立腺肥大症、前立腺がんの症状と診断

前立腺肥大症は症状の程度が疾患の診断に必要。症状としては排尿症状、蓄尿症状、排尿後症状のどこかに現れます。

いっぽう、前立腺がんは、前立腺肥大症のような症状が乏しいことも多いです。

手術の目的でも違います。

前立腺がんは、がんの摘出が目的なのに対して、前立腺肥大は排尿症状の改善が目的なのです。でも、両者の手術後の尿漏れリスクは似ていて、手術前に必ず説明されることのひとつが、「手術後の尿もれリスク」です。

前立腺肥大症なり、前立腺がんなり、手術後に尿道括約筋が傷つくことで、一時的な尿もれが発生しますが、おおよそ半年以内には90%の人が改善されます。

ちなみに、「おむつ」や「尿取りパッド」を使う人もいますが、私のように集尿器「Mr.ユリナー」を使う人もいらっしゃいます。

ズボンの中にこっそりトイレ

 

前立腺がんの手術をされた人は、PSA値の推移も術後経過に観察する必要があります。がんの転移を防ぐためで、重要な検診なのです。

 


前立腺肥大症、前立腺がんの手術後の性機能について

前立腺は、排尿だけでなく、大事な性機能にも関与する臓器。両者とも「病気そのもので性機能が障害されることはほとんどありません」。病気そのもので影響があるのは、血流障害や末梢神経障害、加齢や心理的要因が重なる性機能の障害です。

「性機能で問題なのは、前立腺の手術後」です。

前立腺肥大症では、性機能のうち主に射精障害逆行性射精が起こり、前立腺がんでは射精だけでなく勃起不全も起こります。男の機能がなくなってしまうのは悲しい限りかもしれませんが、命にかえるものはありません。

PSA(前立腺特異抗原)の把握が大事です

前立腺肥大症、前立腺がんともにPSA(前立腺特異抗原)の値が上がります。このPSA値が高い場合、前立腺肥大症ではあらかじめ手術前に前立腺生検を受けていることもあって、多くの場合は悪性の存在が否定されていますから、安心してください。

また、「前立腺がんは基本的に転移のない限局性前立腺がんが対象」となります。ですから、手術治療が行われる段階においては、前立腺肥大症も前立腺がんも手術前にはPSA値に大きな差異がみられません。

トイレが我慢できない


前立腺肥大症、前立腺がん。確定診断後の注意点は?

前立腺がんの診断は、組織診断によって行われます。手術のケアを要するのは限局がんなので、診断後から手術までの期間に症状や病勢が大きく変化することは、ほとんどありません。

いっぽう、前立腺肥大症では排尿の自覚症状、尿流量など手術に至るまでには薬物療法などで改善しようと試みるケースが多いため、前立腺肥大と診断されてから手術に至るまでの期間が長く、手術のときには診断時よりも肥大化されている場合もあります。

前立腺肥大症、前立腺がんは手術後のイメージをしましょう

ほとんどは、前立腺肥大症の手術では尿路の閉塞を解放することによって、尿流が改善され、尿失禁としては腹圧性尿失禁ではなくて、切迫性尿失禁が多いです。これに対して前立腺がんの手術では、肛門挙筋、前立腺周囲に手術域が及ぶので、機能的尿道長の短縮や尿道閉鎖圧の低下によることの腹圧性尿失禁や、24時間の尿滴下(一時的)が見られるようにあなります。

これらの手術に対するリスクを事前に知り、その一時的な前立腺の手術後の対策を知っておくことが、手術後のライフワークのイメージがしやすくなると思っています。

一般的には「おむつ」や「尿取りパッド」そして集尿器「Mr.ユリナー」などが選択肢になろうかと思います。

下部尿路機能を大切に

 


まとめ

「前立腺肥大症」そして「前立腺がん」は、他の疾患に比べて経験する可能性がわりと高い疾患です。これらの手術は多くの病院で手術の主たるものとなっており、がんのランキングをみても、トップの中に入るがんとなっております(男性限定)。

このように、同じ前立腺であっても、「前立腺肥大症」と「前立腺がん」には違いがあって、各々の手術療法、投薬療法、術後のケアについて事前に簡単に理解しておくと、決してこわいものでは無いということがわかりますし、もし診断が確定しても焦らずによくなると思いますよ。

弊社は、尿もれに困った74歳の男性が、マヨネーズチューブを手作り加工して作った尿器をモトにMr.ユリナーを製品化し、排泄業界に入りました

まだまだ知識は浅いですが、前立腺肥大症そして前立腺がんの術後の尿もれのケアのひとつとして、集尿器「Mr.ユリナー」を広めていきたいと思っております。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします♪

集尿器Mr.ユリナー展示会

ではまた。

2019年10月06日