男は皆、前立腺が肥大する?
男性のみなさんへ。ビックリしないでください。
前立腺が肥大するのは、ごく普通のことなんです!
男性特有の前立腺には、尿道に近い内腺という部分、そしてそれを取り囲むように外腺という部分で構成されています。
前立腺が大きくなっても、排尿機能に問題が起きず、日常生活にも支障をきたさないこともあります。
排尿機能に問題がでてくる「前立腺肥大症」とは、内腺の細胞が増えてきて、それが尿道を圧迫して過活動膀胱や尿の出が悪くなったり、最悪の場合は尿閉といったような、さまざまな排尿の症状をおこすことです。
「前立腺肥大」すなわち「前立腺の内腺肥大」は、早い人では40歳くらいからおこります。50歳代からはもっと確率が増えてきて、、、
最終的にはほとんどの男性に前立腺肥大はおこります。
前立腺肥大といっても、障害が出ない人もいるので、注意が必要です。もう少し細かくお話しますと、前立腺肥大は
- 【前立腺】が
- 1.緩やかなカーブを描いて大きくなり続ける人
- 2.少し大きくなったところで、前立腺肥大の成長が止まる人
- 3.むしろ小さくなっていく人
このようなタイプに分かれます。前立腺がそれほど大きくならなかった人は、前立腺肥大症になることは、めったとないのが実情です。
肥大の程度には差がありますが、前立腺は、ほぼ全ての男性で肥大化されます。でも、全ての男性が前立腺肥大症になるわけではありません。
なんで前立腺が大きくなっちゃうの?
では、どうして前立腺が40歳代を過ぎた頃から大きくなってくるのでしょうか?
一般的には年を重ねると臓器はむしろ小さくなっていくのが普通。大きくなるのは、「がん」のような異常な細胞です。
前立腺肥大症は「がん」ではありませんが、肥大化していきます。正直、泌尿器学会や医学資料などを調べても、詳しい原因は残念ながらわかっていません。
ひとつ、「年齢とともに男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れる」ということが、前立腺肥大につながっているのだろう、と言われています。確かに「男性ホルモンが異常に低い人は、前立腺肥大症になりにくい」ことがわかっています。また、女性ホルモンをとると、前立腺が小さくなる傾向にあることもわかっているのです。
前立腺が大きくなる、もうひとつの説では、前立腺の本来の役割を考えると、性的に活発な人や男性的な性格の人に肥大症が多いともいわれています。あくまでも、一概に言えませんが・・・。
結局、生活や性格などで「こうなったら前立腺が肥大する」といった、はっきりしたことが解明されていないのが現状で、あくまでも推測の世界なのです。
「オシッコ」の勢いが弱くなったら前立腺肥大のサイン?
前立腺が肥大してくると、排尿に症状(変化)が出てきます。
前立腺は、尿道を取り囲むようにあるので、すなわちご想像のとおり、肥大した前立腺が尿道を押しつぶすようになって、尿の通りが悪くなるのです。
前立腺の大きさと尿道を押しつぶす確立は、だいたい比例していますが、前立腺が大きくなったからといって、「オシッコ」の勢いが弱くなるわけではありません。
前立腺の大きくなるパターンは大きく2つ。
- 1.全体的に前立腺が大きくなると、均等に尿道を押しつぶす。
- 2.偏った前立腺肥大だと、尿道の一部分に限って圧がかかる。
また、前立腺が尿道を圧迫したり、膀胱の出口が開くのを邪魔したりするのは、単に前立腺の形だけでなく、前立腺の硬さも影響してきます。
「前立腺が肥大する=オシッコの勢いが弱くなる」のではなくて、時と場合、状況によって違うということなのです。前立腺が尿の通りを悪くするのには、前立腺の大きくなるなり方や硬さの程度も関係しているということです。
前立腺肥大症は「オシッコ」が出にくくなるだけではない!
前立腺肥大症の症状とは「オシッコ」が出にくいだけではありません。
- トイレに行く回数が増えた
- 尿が膀胱にそれほど、たまっていないのにトイレに行きたくなる
- トイレに行こうとすると我慢できない
- トイレを我慢できずに「オシッコ」が漏れてしまう
- 尿意を我慢すると痛くなってくる
前立腺肥大には、上記のような症状も出てきます。
こういった尿意などの排尿に関する症状は、単純に肥大症になったから尿の出が悪くなったということではなく、膀胱や神経、その他、全身の状態をトータル的に考えないとダメですよ。
イライラ膀胱?カリカリ膀胱?
「オシッコ」が出にくいといった状態がトイレ(排尿)のたびに繰り返されていると、膀胱の筋肉にとっては、重労働になり、だんだんと負担になってきます。人だって同じようにイライラしがちですから、その結果、膀胱はイライラ状態になり、その結果、膀胱が過剰な反応をして「過活動膀胱」となるのです。
イライラ膀胱とは、膀胱の筋肉が異常な状態です。膀胱は筋肉が伸び縮みするだけの臓器ではなく、尿がたまったことなどを感じる働きもしています。
すなわち、膀胱に負担がかかると、その感じ方が敏感になって神経がカリカリしてしまいます。
イライラ膀胱は、カリカリ膀胱になりやすく、逆にカリカリ膀胱はイライラ膀胱になりやすく、お互いに刺激しあって、負のスパイラルに陥ってしまいます。最悪の状況だと、尿意を伝える神経全体に変調がおきて、その変調が、
「トイレに行こうとすると、もう我慢できない」
「オシッコが我慢できずに漏れてしまう」
といった症状にもつながってしまいます。
前立腺 手術後の尿漏れ対策
ちょっと休憩。新常識?
前立腺の手術後 尿漏れ対策は「おむつ」だけじゃない!
前立腺癌・前立腺肥大の手術後の後遺症である尿漏れ。
前立腺の手術をするということは、誰もが尿漏れのリスクがあります。ある一定の確率で、手術後の後遺症として尿漏れが起きます。
手術後、すぐに尿漏れ対策として「おむつ」を使用されますが、なにせ、男性は「おむつ」が嫌いな人が多い傾向にあります。というのも、生理用ナプキンなど女性のように普段からパッドのようなものに慣れていない。しかも気持ち悪いのは陰嚢(キンタマ)のあたり。
そんな「おむつの気持ち悪さ」から脱却したい思いで、前立腺癌の手術後尿漏れで困った74歳の方が考案したのが「Mr.ユリナー」です。
「Mr.ユリナー」は、頻尿による外出の不安がなくせます。
- 尿漏れを気にせず、外出できる
- 頻尿でトイレに何度も行く必要がない
- 外出先で「おむつ交換」が不要となる
- 「おむつ」のような定常的な費用負担がなくなる
はじめませんか?「脱おむつ」生活。Mr.ユリナーは、ズボンの中にこっそり隠しいれる「トイレ」です。
Mr.ユリナーを装着しておくと、いつもズボンの中にトイレがある状態になりますので、こんなところで「おしっこができます。
- 満員電車の中で急にトイレに行きたくなった
- バス旅行の移動中にトイレに行きたくなった
- 映画館で上映中にトイレに行きたくなった
- 海外旅行でトイレが無い所で尿意を我慢するのに困った
「オシッコ」を漏らしてしまうのではないか?という不安をなくしてあげます。
だって、Mr.ユリナーを装着することは、トイレと一緒に出かけることですから。
最悪、命の危険! 前立腺肥大症を放置するのは絶対にやめてください
前立腺肥大症となったとしても、「尿が出にくい」「オシッコが近い」そうなんだ、と。簡単に済むなら我慢しようという気持ちになるかもしれません。
確かに初期はそうで問題ないかもしれませんが、さらに前立腺が肥大化してくると、重大な問題になることもあるので要注意です。
前立腺肥大症があって、尿が出にくい状態が長く続いているということは、それだけ膀胱に負担がかかっているということです。その結果、膀胱の筋肉は疲れてきます。この段階では、膀胱はイライラではなく、本当の意味で疲れきってしまいます。こうなってしまうと、膀胱はたまった尿を出し切ることができなくなるのです。そのため、排尿した後も膀胱に尿が残ってしまいます。これが残尿ということです。そして、だんだんと膀胱の残尿量が増えていってしまう、病気となります。
膀胱への残尿の問題としては、尿が出しきられないので、膀胱がすぐに満タンになってしまうということ。
常に膀胱に尿がたままっている状況なので、膀胱が伸びきってしまうようになりがちです。残尿の問題はこれだけではありません。膀胱に残った尿の中は、バイキンにとっては増えるための絶好の環境なのです。増えていった菌は、尿道、前立腺などに感染や炎症をおこします。
残尿は「膀胱炎」「尿道炎」「前立腺炎」の引き金に!
残尿は「膀胱炎」「尿道炎」「前立腺炎」などとなる引き金となります。
そうなると悪循環はさらにひどくなり、トイレが近いわ、尿が濁るわ、残尿感があるわで、排尿時にも痛みを伴うようになってしまいます。また、残尿の中では尿石もできやすくなるのです。
残尿が増えていくと、最後には尿が出せない状態になってしまうといった「尿閉」がおこります。
流れていかない尿は、尿管や腎臓にたまって、腎臓が腫れてきて、さらに放っておくと血液中の老廃物が対外に排出されなくなってしまいます。そうなると顔や手足がむくんできて、その状態を放置しておくと当然、命にかかわってくるから、絶対に避けたいことなのです。
もちろん、前立腺肥大症を放置していると、誰もがそういった命にかかわる状況になるという脅しではありません。でも、前立腺肥大症には命にかかわる危険性があるということだけは、最低限、知っておいてほしいです。
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