過活動膀胱の症状と生活への支障は?
過活動膀胱の症状には「尿意切迫感」「切迫性尿失禁」「頻尿」があります。
この3つが全部揃っていなくても尿意の切迫感があって、かつ「頻尿」または「切迫性尿失禁」が重なっている状況でも「過活動膀胱」とされます。
ズボンの中でいつでもトイレができる「Mr.ユリナー」
過活動膀胱による「頻尿」「尿もれ」に困った男性自身が考案した携行式の集尿器。立った姿勢と座った姿勢で使え、ズボンの中にセットしておくだけで、いつでもどこでも「オシッコ」ができます。
対象は男性の「頻尿」「尿もれ」の人ですが、屋外作業でトイレに行けない警備員や高所作業者、マラソン中継者などに愛用されている商品です
それでは、今回は過活動膀胱の症状と生活への支障について整理してみましょう。
昼間頻尿とは?
日中の排尿回数が多い。一般的に朝起きてから就寝までに排尿回数が8回以上の場合は昼間頻尿とされています。
夜間頻尿とは?
夜間の頻尿のために一晩に一度以上トイレ・排尿するために起きる。以前は2回以上であるとか、いろいろと定義があったようですが、最近では1回トイレに行くだけで夜間頻尿と判断されます。
切迫性尿失禁とは?
尿切迫感と同時または直後に、意思とは無関係に尿が漏れることを指します。
過活動膀胱には、2つのタイプに分けられます。
- 尿意切迫感があるものの尿が漏れない「ドライタイプ」
- 尿が漏れてしまう「ウエットタイプ」
「切迫性尿失禁」は、ウエットタイプの過活動膀胱ということとなります。
過活動膀胱の症状があると
「どこに行ってもトイレを探さなくてはならず、行動が限定されてしまう」
「電車やバスに乗る前に必ずトイレに行っておかないと落ち着かない」
「会議の最中に急にトイレに行きたくなり、頭の中が真っ白になってしまう」
などと身体的活動や社会活動に支障をきたすようになります。
このほかにも、たびたびトイレに行くことについて、
- 周囲の人から「またトイレ?」といわれることが気になってしまったり
- 尿を漏らしてしまったことで自身にショックを受け自信をなくしたり
- トイレが近いことが憂うつになったり、自信をなくしたり
また、精神面への影響も少なくありません。
友達づきあいや社会との交流が積極的にできなくなるなど、対人関係に支障をきたしてしまうことすらあるのです。このように過活動膀胱は、著しくQOLを低下させてしまうのです。
また、夜間頻尿は睡眠障害・睡眠不足となること以外に、高齢者になるほど
- トイレに行く途中で転倒して骨折
- 骨折がきっかけで寝たきりになったりとリスクが急激に高まる
- 最悪の場合は頭を打って死に至る可能性すらある
ため、高齢者の頻尿は特に注意が必要です。
高齢になるほど過活動膀胱がふえてくる理由とは?
健康な若い人にとって、
「急に我慢できないほどの尿意がきて、おしっこに行きたくなる」
「尿が漏れる」
という感覚は、よっぽど経験しないので理解できないかもしれません。
それもそのはず、過活動膀胱の症状を持つ人口は年齢を重ねるほどに増えていき、40代以前の人にはほとんど経験しません。
過活動膀胱の症状をもつ年代別でみると40代では全体の約5%ですが、50代から年を重ねるほど増えていきます。
ではどうして加齢とともに過活動膀胱に悩む人が増えるのでしょうか?
私たちが排尿を生理現象ととらえて苦もなく排尿できるのは、
自律神経・大脳・脊髄・膀胱・尿道などによる一連の連携昨日があるためで、これらがしっかり機能していることが前提となります。
しかし、自律神経や脊髄・大脳は何歳になってもしっかり機能しているわけではなくて加齢によって衰えてくるのです。
脳の老化が進むということは同様に「尿をためて排尿する」という機能にも直結しています。
加齢とともに脳や神経の老化が進むと若い頃のように尿をしっかり膀胱にためて排泄をすることも機能しにくくなってしまう結果、
「オシッコが我慢できない」
「さっき、オシッコしたのに、すぐに行きたくなる」
といった過活動膀胱の症状が現れる原因の一つになるのです。
また、加齢に伴い増える傾向の病気といえば「糖尿病」「高血圧」「動脈硬化」「脳梗塞」などの生活習慣病。生活習慣病のある方に過活動膀胱が多いことも事実です。膀胱に尿をためて排尿するという機能が正しく行われなくなるのです。
ほかにも過活動膀胱となる原因としては
- 神経性
- パーキンソン病
- 認知症
- 脊髄の障害
- 非神経性
- 下部尿路の閉塞
- 骨盤底筋の緩み
- 突発性・心因性
などが過活動膀胱の原因となります。
過活動膀胱は命に直結する病気ではない!?
急な尿意に我慢できずに漏らしてしまう・尿を漏らしてしまった「切迫性尿失禁」や急な尿意が我慢できない「過活動膀胱」は生活の質を著しく低下させてしまうというような、頻尿や尿漏れに悩んでいる方々にとって、とても深刻な問題であることは間違いありません。
でも「過活動膀胱」は症状がやっかいであるものの、
命に直結する病気ではありません。
そもそも、膀胱には一定の間尿をためておく「蓄尿機能」と、尿を外にだす「排尿機能」があります。
この2つの「蓄尿機能」と「排尿機能」のうち、命にかかわってしまう恐れが高いのは尿の排出機能が障害されて尿が自力で排出できなくなり、膀胱にどんどん尿がたまってしまい残ってしまう場合に限ります。
尿道口から大腸菌などの細菌が侵入すると、尿道を通過して膀胱内に入ります。膀胱の尿排出機能が正常に働いて尿が排出されれば、頻尿や尿もれだろうが細菌は膀胱に到達する前に尿と一緒に排出されます。多めに水分を飲んで尿をだしきることが、細菌性膀胱炎の予防や治療になるのもその理由です。
でも、尿の排出機能に障害があって、膀胱に尿がたまっていても少ししか尿が出なかったり、全く排尿されないとなると、尿道に入った細菌を洗い流せないうえに、膀胱に尿が滞留してしまいます。細菌が尿道から膀胱に移動して残った尿に細菌が棲み着くと、抗菌薬を投与しても細菌は死滅しない「複雑性尿路感染症」です。結果として膀胱の中に感染が続いて細菌が膀胱から腎臓までにあがって、血液までに入り込み命にかかわる病気になることがあります。
いっぽう、尿をためておく蓄尿機能に障害がある場合の方は、尿を膀胱にうまくためておくことができないので、突然の尿意をおよおしたり、尿失禁をしたりします。当然、当本人にとっては、大変深刻な問題なのです。皮膚が弱い人は尿漏れによって肌の炎症をおこしてしまう人もいるかと思います。
でも、過活動膀胱は命に関わる問題になるほど発展することは、ほとんど事例がありません。
その理由に赤ちゃんはどうでしょう。赤ちゃんは膀胱に尿を十分にためることができないので「おむつ」に排尿します。このことで明らかなように尿を排出する機能は、生まれてすぐに備わっていないのです。
「過活動膀胱」は蓄尿機能に問題があろうと尿が排出されない「排尿障害」よりもずっと安心できると認識してくださいね。
男性の「オシッコ」対策は集尿器「Mr.ユリナー」
ズボンの中にこっそり隠しいれておくだけで、いつでもどこでも「オシッコ」ができる集尿器。
過活動膀胱の症状にお悩みで「頻尿」「尿もれ」が心配な男性の「オシッコ対策」としてご愛用されています。
もともと、実際に「頻尿」で外出時のトイレに困り心配だった74歳の男性が自ら考案した商品です。
「Mr.ユリナー」を使う理由は人それぞれ。ひとりひとりのトイレのお悩みに関する問題は皆さん異なっていて、それぞれの事情もあるのです。
「尿漏れ=おむつ」という考えではなくて、漏れでてしまう尿を受け止める手段は「トイレ」「ポータブルトイレ」「尿瓶」「集尿器」と、たくさんの選択肢があります。
74歳の男性が考案した「Mr.ユリナー」も一つの選択肢として、これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
カテゴリタグ: #男性頻尿原因と対策 #男性尿漏れ対策 #前立腺肥大症の影響 #外出トイレ対策 #トイレ近い対策